「視覚障害者就労支援事業〜Jawsスクリプター養成講座〜」

 Jaws for Windows のスクリプト機能は、視覚障害者(特に全盲者)がパソコンを使って晴眼者と同等な仕事ができる可能性を飛躍的に高めることができる機能です。

 この事業の目的は、地元北九州にこの機能を使いこなすことができる人材を育てることで、視覚障害者の就労の可能性を広げる基盤を作ることです。

 講師には、JAWS for Windows日本語版の開発に参加している切明政憲氏をお招きし、開発した専用テキストを使用して行ないます。

 この事業は、公益財団法人ヤマト福祉財団の「平成25年度障がい者福祉助成金」を得て、視覚障害者の就労支援事業の一環として実施するものです。

実施要項

1 主催

 北九州視覚障害者就労支援センターあいず

2 日時

 7月20日(土曜)、21日(日曜)、27日(土曜)、28日(日曜)、  8月3日(土曜)、4日(日曜)
 いずれも、10時から16時まで(12時30分から13時30分まで休憩)
 全6回30時間を予定

3 カリキュラム

日付科目内容
7月20日(土曜)
21日(日曜)
「JAWSの基本的機能の学習」 JAWSの基本的な使用法と、アプリケーションに合わせた設定方法について紹介します。スクリプトを書かなくても適切に設定することにより、あるいはJAWSの機能を知ることによってより使いやすくなるアプリケーションがたくさんあります。スクリプトを書く前にまず設定を調整してみましょう。
7月27日(土曜)
28日(日曜)
「スクリプト制作の基本」 JAWSスクリプトの動作原理について紹介します。スクリプトはいつどのように呼び出されるのか、スクリプトはどのように動くのか。また、スクリプト開発環境であるJAWS付属のスクリプトエディタについても紹介します。基本的な編集の方法、スクリプト制作の便利な機能について学びます。
8月3日(土曜)
4日(日曜)
「スクリプト制作の実際」 簡単なアプリケーションを題材にスクリプトを作ってみます。なにかの処理を自動的に行わせるスクリプト、あるキーを押したらなにか情報を読み上げるスクリプトを作ってみます。続いて、ユーザーの操作に応じて読み上げを行うスクリプトを書く方法について紹介します。

4 会場

 北九州視覚障害者就労支援センターあいず ITルーム
 (北九州市戸畑区中本町1-1  岡崎ビル2F)

5 講師

 切明 政憲(きりあけ まさのり)

 福岡県出身。中学校の時に出会ったコンピュータに興味を持ちプログラミングを学び始める。
 高校時代に本格的にC言語を勉強する。
 高校卒業後、所沢の職業リハビリテーションセンターで情報通信分野の専門的な教育を受ける。
 就職後は一貫して視覚障害者が利用するソフトウェア開発に従事する。点字とテキストの相互変換ソフトの開発、スクリーンリーダーの日本語化、その他のプロジェクトに参加。
 現在はJAWS for Windows日本語版の開発に参加している。
 また、アクセシビリティの研究を行う個人的グループを15年前に発足。現在は主に、Apple製品に注目しつつ活動している。
 コンピュータ全般のアクセシビリティ、インターネット環境のアクセシビリティなどに興味を持っている。

6 受講料

 無料

7 受講者要件

 ・視覚障害者の就労支援に関わる意思がある。(障害の有無は問わない)
 ・スクリーンリーダー(Jaws以外も可)の知識がある。
 ・パソコンを日常的に使っていて、プログラミングに興味がある。

8 定員

 5名 *申込者多数の場合は選考。若干名の見学者を受け入れ予定。

9 お申込み

 名前、住所、電話番号、志望動機を書いて、7月10日(水)までに下記アドレスにメールでお申込み下さい。

お問合せ

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